三十三間堂(京都)の凛とした潔さ

三十三間堂(京都)の凛とした潔さ
私には、京都の実家に帰省する度に訪れる所が二箇所あります。
一つは、広隆寺で、もう一つは、三十三間堂です。
三十三間堂には、像高が3メートル余の千手観音坐像と等身大の1000体の千体千手観音立像がおられます。私の守護神が千手観音ということもあり、三十三間堂には格別の思いがあります。

三十三間堂は、平安後期、約30年の間、院政を行った後白河上皇が、自身の職住兼備の「法住寺殿・ほうじゅうじどの」と呼ぶ院御所内に、当時、権勢を誇った平清盛の資財協力によって創建したものでした。ところが、そのお堂は建長元年(1249)、市中からの火災により焼失し、鎌倉期・文永3年(1266)に再建されたのが現存のものです。

天と地を真っすぐに仕切るお堂の姿に、鎌倉時代の潔さを感じます。
お堂には、鎌倉時代の尊像が数多くあります。
現代人が忘れてしまったこの時代気質を、司馬遼太郎氏は名著『二十一世紀に生きる君たちへ』の中で「たのもしさ」と表現しています。

三十三間堂(京都)の凛とした潔さ
三十三間堂(京都)の凛とした潔さ
三十三間堂(京都)の凛とした潔さ