voice in the rain

誰にでも思い出の曲のひとつはあるものだ。
思い出というほどのことではなくても、“記憶にある” とか “好きな” とかという程度でもいい。
瞼の裏に残る景色とでもいうように、右耳から入った音が左に抜けずに海馬の枝にひっかかって、いつの間にか体の一部のように存在する。
そんな音楽をここでは『思い出の曲』と名付けてやろうと思う。

今年も梅雨入りをした。
昨日。
例年よりも10日も早い。
僕の生まれ月は6月で、日本では毎年梅雨の季節となる。
だからという訳でもないが、「雨降り」はそんなに嫌いじゃない。
むしろ、雨降りの日にさす「傘」が嫌いだ。
ヤッケや合羽を着て傘をささずに雨の中を歩く。
水溜りめがけて歩く。
アマガエルにでもなった気分で外に飛び出す。
紫陽花の葉っぱから葉っぱに飛び移る。
小さい頃はそんな子どもだっと思う。

高校になって吹奏楽部に入部しSAXを吹き始めた。
必然的にJAZZも好きになる。
The Crusadersというグループを知って、Wilton Felderのフレーズをコピーしまくっていた大学時代、京都の花町のクラブバンドのアルバイトをしながら、友達仲間のいくつものバンドをかけもってライブハウスに出入りしていた。

このまま音楽で食っていこうか。
と考えたこともあったが、結局、大学を卒業して通販会社に就職してサラリーマンになった。それでも、金曜の夜には京都・岩倉のライブハウスに入り浸り、明け方までジャムセッションを楽しんだ。

当時、滋賀県からバイオリンを抱えて飛び込んできたやつと妙に馬があって、なんだかわからんけど、improvisationは最高や、なんてことを言っては酒を酌み交わしていた。

The Crusadersというグループは、フュージョンはおろかクロスオーバーという言葉もなかった時代から、ジャズという既成概念にとらわれずにさまざまなジャンルの音楽を取り込み、独自の音楽世界を表現しようとしてきた点に、このグループの革新性がある。

「革新」という言葉は素敵な言葉だ。
どんなことにも「革新」の精神は必要だ。
この世は流れる川の水の如しで、常に変化しているのだ。
変化することがあたりまえで、変化しない川の水は、淀みとなりそのうち腐ってしまう。

もし君の体内の水が淀んで腐りかけているなら、この曲を聴いて、雨水で流してやって欲しい。ゆっくりでいいから、良質なプランクトンをいっぱいふくんだ新鮮な水で、洗い流して欲しい。

voice in the rain:The CrusadersのピアニストJoe Sampleのソロ。

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